看護師の転職先として、美容クリニック人気が高まっています。
夜勤がなく、お給料も良く、美容について詳しくなれるため、美容看護師に興味を持っている方は多くいると思います。
しかしながら事実、美容看護師の求人は人気が高く、スタッフに欠員が出た時にしか求人が出ないため、簡単には希望通りに転職することができません。
この記事では、未経験でも大丈夫なのか?何歳まで採用してもらえるのか?という疑問に答え、未経験から美容看護師に転職する方法と対策について、ご紹介します。
未経験からでも転職できる美容外科・美容クリニック
美容看護師の求人には「美容看護師経験が2年以上の方」など即戦力を求めた条件を提示しているクリニックもありますが、未経験からでも受け入れてもらえるところも多くあります。
- 湘南美容クリニック
- 高須クリニック
- 城本クリニック
- THE CLINIC
- DUO美容クリニック
- AND美容クリニック etc…
*これらはあくまで一例です。店舗や時期によって条件が異なる場合がありますので、必ず募集要項で条件の確認を行ってください。
未経験でもOKな求人を探し、条件を見比べてみてください。
上記の美容クリニックの求人を扱っているのは、看護ルー転職、レバウェル看護、ジョブメドレー、マイナビ看護師等です。
未経験でも美容看護師転職に有利な経験
美容の経験がなくても美容看護師転職に有利になる経験があります。
- 手術室勤務
- 外科病棟勤務
- 集中治療室勤務
これらの経験があると有利ですが、内科病棟や施設勤務から美容看護師になられた方も多くいます。
求人情報の募集要項に提示している応募条件はクリニックによって違いますので、自分が転職できる可能性があるクリニックを探してみましょう。
美容看護師は30代40代でも働ける?
美容看護師は何歳まで採用してもらえるのか?何歳まで働けるのか?不安に思っている方もいるかと思います。
美容クリニックで働く看護師は、臨床2年目〜7年目で美容クリニックへ転職したという方が多い印象です。
しかし、30代や40代でも転職することができないという訳ではありません。
一概に歳をとったら働けないというものではありません。
30代40代でも美容クリニックで働いているナースは多くいます。
実際選ぶクリニックによっては、20代30代前半のスタッフが多いため、歳をとってくるといずらくなり辞めていく…というところもあるようです。
では、30代40代でも長く働ける美容クリニックとはどんなところでしょうか?
美容クリニック求人の実際
そもそもですが、美容クリニックでなくとも求人票には採用における年齢制限は書かれていません。
これは、2007年に行われた雇用対策法の改正により「事業主は労働者の募集及び採用について、年齢に関わりなく均等な機会を与えなければならない」とされ、年齢制限の禁止が義務化されたからです。
中には、例外事由にのっとって「キャリア構築のため40歳までの方を募集します」と求人に記載しているところはあります。
美容クリニックの採用担当者に直接問い合わせてみると、「採用にあたり年齢制限は設けていない」との返答が多くありました。
しかしながら、実際のところ選考にあたりどれくらい考慮されるのかはわかりません。
30代40代でも働ける美容クリニックの選び方
30代40代でも気兼ねなく働ける美容クリニックは、アンチエイジングに力を入れており、30代〜60代のお客様もターゲットにしているクリニックです。
また、自費診療の美容医療と、保険診療の皮膚科診察等を行っているクリニックもスタッフの年齢層が高めな傾向があります。
- 働いているスタッフの年齢層をみる(転職サイトなどの求人に載せている写真からでも判断できます)
- 院長や医師の年齢層(今増えている若い先生がクリニックを立ち上げているところは注意)
- 求人票に定年の記載がある(例:定年 60歳)
美容クリニック求人の選び方
転職先候補としてどんな美容クリニックをどうやって選んだら良いかをまとめました。
求人票より確認することは以下の通りです。
- 美容未経験でもOKか?他に必須条件がないか?
- 給与(月給、インセンティブの有無)
- 休日日数
- 就業時間
- 福利厚生
- 研修体制
- 退職金の有無
- 職場の雰囲気
美容クリニックは自費診療のため、一般的な夜勤がない看護師の求人に比べると給与が高い傾向があります。
休日数は110日くらいが相場でしょうか。月に8〜9日休みです。
夏季休暇・年末年始休暇があるかや、有給の消化率もチェックしておきましょう。
就業時間では、美容クリニックは10時など朝遅めの時間から始まり、夜19時20時までのところが多いです。
その他、Googleなどで各クリニックの口コミを読むと、雰囲気がわかります。
美容外科・美容クリニック転職を成功させるには
美容看護師への転職には履歴書と面接対策が必須です。
クリニックの採用担当者が見ているのは、これまでの経歴が就職後に活かせるものかと、志望動機です。
あとはとにかく何個も応募してみることです。
履歴書、職務経歴書
まずは、履歴書・職務経歴書をしっかり埋めましょう。
これまでの経歴で、転職後に強みとなることはしっかりアピールします。
履歴書で最重要なのは、志望動機をしっかり書くことです。
今までどんなことをしてきたのか、なぜ美容看護師を希望するのか、どんな働きができるのか、熱意をしっかり伝えましょう。
実際に聞かれた美容看護師の面接質問と対策
美容クリニックは希望者も多いため、面接は企業並みに厳しいと言っても過言ではありません。何も対策を行わずに望んでしまうと、まず落ちます。
- 自己紹介
- 志望動機
- たくさんの美容クリニックがある中で当院を選んだ理由
- 保険診療と自由診療の違い
- 自費診療で働く上で大切だと思うこと
- 前職を退職した理由
- 転職するにあたり譲れない条件
- 自分の性格
- クリニック側へ聞きたいこと(逆質問)
時間にして30分程度です。何の準備もなく、これらの質問にスラスラパーフェクトに対応するのは難しいでしょう。
想定される質問には、あらかじめ答えを準備していきましょう。
美容看護師として働くメリット
- 美容に詳しくなれる
- 夜勤がない
- 給与が良い(美容外科:30〜40万 医療脱毛:28〜38万 美容皮膚科:25〜35万)
- 働きながらキレイになれる
美容看護師のデメリット
- 看護技術が衰えていく(保険診療に戻る人もいる)
- 土日祝や連休はほぼ仕事(家族と休みを合わせずらい、美容クリニックは一般の方がお休みの時が繁忙期)
- 年齢を重ねると働きづらくなる(クリニックによる)
- 退職金がないところが多い
- ノルマがある場合がある(クリニックによる)
病院以外の夜勤がない看護師転職先は?
- 訪問看護師
- 施設看護師
- 治験コーディネーター(企業)
美容看護師以外にも、夜勤がない看護師の職場は多くあります。
転職活動をするにあたり、視野を広げて考えてみましょう。