この記事では、退職届を自分で用意する場合の正しい書き方やマナーについて解説しています。
初めて退職をする人でも迷わないように、退職届を書くための準備から提出するまでの疑問に答えます。ぜひ最後までお読みいただき、トラブルのない円満退職を目指しましょう。
退職届とは?退職願との違いは?
職場を辞める時、「退職届」と「退職願」という2つの書類が存在します。一見同じように見えますが、実は提出するタイミングや意味合いが大きく異なります。
退職届と退職願の違い〜提出のタイミング
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- 退職届: すでに退職が認められた後に提出する書類(退職日が確定したら提出する)
- 退職願: 職場に退職を願い出る際に提出する書類
退職届と退職願の違い〜意味合い
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- 退職届: 職場に退職することを正式に通知する書類
- 退職願: 職場に退職を許可してもらうための書類
退職届は手書きが基本です!
退職届は、指定がない限り手書きが基本です。黒色のボールペンで手書きで書きます。縦書きでも横書きでも問題はありませんが、縦書きが一般的です。
手書きの方が誠意が伝わりますが、Webからテンプレートをダウンロードしたり、パソコン書きで提出する場合もあります。パソコンで作成する場合は、自分の氏名は手書きで書く方が印象が良いでしょう。
そのまま使ってOK!退職届の書き方例文
退職届の書き方と例文を解説します。例文はそのまま使用して問題ありません。病院などでフォーマットが用意されている場合はそちらを使用してください。
自己都合で退職する場合の例文
自己都合で退職する場合は、どんな理由であれ「一身上の都合で」という文言で問題ありません。
①「私儀」という書き出しで始めます。
②確定した退職日を記載します。縦書きの場合は漢数字で日にちを書きます。
③退職届を提出する日にちを書きます。
④氏名の後に印鑑を押します。シャチハタは不可です。
⑤宛名宛先は施設により、看護部長・院長・理事長などになります。自施設では誰宛になるのか確認しておきましょう。クリニックでは院長宛てとなる場合が多いです。
勤務先都合で退職する場合の例文
勤務先の都合で退職する場合は「一身上の都合」は使用しません。「早期退職のため」「事業所閉鎖のため」「部署縮小のため」など、職場と合意した退職理由を書きます。
退職届は何に書く?
退職届は華美ではない白い便箋か、白色用紙に書きます。サイズはA4かB5のものを選びます。
退職届に便箋を使う場合
退職届に便箋を使う場合は、華美ではない模様や色がないものを選びます。
罫線がある便箋であれば、文が乱れることなくまっすぐ書けるのでおすすめです。
退職届にコピー用紙を使う場合
退職届にコピー用紙を使用することもできます。ただし、裏が透けるような薄い紙(リサイクル用紙)の使用はできません。厚みのあるコピー用紙を選びましょう。
便利な退職届キットもあります
市販品で退職届の用紙と封筒がセットになったものも売られています。ネットショップや本屋さん、文具屋さん、100円ショップなどで買う事ができます。
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退職届には無地の白色封筒が鉄則!封筒のマナー解説
退職届を入れる封筒は無地の白色のものを利用します。郵便番号枠のないものを探してください。
封筒のサイズは用紙に合わせたものを選びます。A4用紙であれば長形3号、B5用紙であれば長形4号の封筒であればきれいに収まります。
退職届の封筒の書き方
退職届を入れる封筒には、表側に「退職届」と記載します。裏側の左下に部署と名前を記載します。
退職届の封筒への入れ方
退職届はきれいに三つ折りにします。退職届の上端が一番手前にくるようにして封筒に収めます。
退職届に茶封筒は使っても良い?
退職届に茶封筒を使うことはできません。なぜなら、茶封筒は請求書や領収書などを入れる事務用途に使用するものだからです。必ず白色の封筒を用意しましょう。
退職届はいつまでに提出するもの?
退職届は、退職日が確定したら速やかに書いて提出するものです。遅くとも就労規則で決められた期限までに提出します。
法律的には、正社員の場合は退職日の2週間前までに提出するように定められています。
退職届提出にまつわる注意点
退職届提出にまつわる注意点を解説します。
退職届は原則手渡しで管理者や上司に渡す
退職届は、手渡しで提出するのがマナーです。机に置いておくなどは基本的には避けるべきです。療養の為の休職中などで直接手渡しができない場合は、郵送対応が可能か確認をとる必要があります。
退職届に書く日付けに注意
退職届に書く日付けは、退職届を提出する日を記載します。もし、退職届に記載した日に渡せなかった場合は日付けを書き直す必要があります。
そうならないためにも、管理者や上司に退職届を持って伺う旨を伝え約束を取り付けておく方が無難です。
退職届のマナーを守って円満退職を
退職届提出までくれば、念願の退職はもう目前です。最後までマナーをしっかり守り、円満退職を目指しましょう。