看護師で退職を考えている方へ、実際に退職へ事を進めるためにはどんな流れを辿るのでしょうか?退職は労力を伴う一大イベントです。円満に退職するためにも見通しを持って動くのが堅実です。
以下では、看護師が退職をするまでの5つの段階と各段階におけるポイントや注意すべき点について説明します。
看護師の退職の進め方
看護師が退職するまでには以下の5つのステップを踏んでいきます。
- 就業規則の確認
- 直属の上司に退職の意向を伝える
- 退職日の確定
- 退職届の提出
- 業務の引き継ぎ
退職を伝えるのは何ヶ月前?就業規則の確認
看護師が退職を決定した場合、最初に行うべきことは、就業規則を確認することです。法的には、退職の意思を通知する期限は2週間前までですが、職場によっては異なる期間が規定されていることがあります。就業規則には、退職に関する詳細な規定が含まれており、その規則に従って意思表示を行う必要があります。また、医療機関では看護師不足が問題となっているため、2週間の通知期間は現実的ではありません。通常、最低でも1ヶ月前に退職を申し出るのが一般的です。
直属の上司に退職意向を伝える
退職希望日が就業規則に基づいて決まったら、その旨を直属の上司に伝えます。看護師の場合、通常は看護師長が直属の上司となります。この段階では退職届を提出する必要はなく、報告だけで問題ありません。口頭で直接伝えるのが一般的です。また、この場合のポイントは退職意向の「相談」ではなく「報告」として話をするべきです。「相談」として話を進めると引き留めに合う可能性があります。
退職日の確定
上司に意思表示を伝えた後、通常は看護部長や事務長などとの面談が行われます。両者が退職に同意した場合、正式な退職日が確定されます。希望する退職日が尋ねられる場合、引き継ぎや人員状況を考慮して、少なくとも1ヶ月以上先の日付を提案することがおすすめです。円満な退職を実現するために、協力的な態度で話し合うことが大切です。また、有給休暇を消化した後に退職したい場合やボーナス支給日が近い場合は、それを考慮して最終出勤日を逆算して設定することが重要です。退職日や最終出勤日が確定したら、文書に記録することがおすすめです。
退職届の提出
退職日が確定したら、退職届を作成し、直属の上司に提出します。通常、所定の書式に従って作成すれば問題ありませんが、職場によっては特定のフォーマットが指定されていることがあります。したがって、作成する前に確認することが重要です。
業務の引継ぎ
退職が決まったからと言って、業務を怠らず最後の責務として業務の引継ぎを行うことが大切です。あなたの担っている役職や業務内容にもよりますが、通常は1ヶ月以上の引継ぎ期間を確保できることが望ましいです。丁寧に作業し後続の看護師がスムーズに引継げるようにすることで、円満な退職を迎えることができます。
以上が看護師が退職までにたどる段階と、各段階におけるポイントでした。退職を考えている方は自分のためにも、残るスタッフのためにも計画的に進めていきましょう。あなたの新しい一歩を応援しています。