転職先を選ぶ際にチェックする求人情報ですが、提示されている各条件が良いのか悪いのか、よくわからないということはありませんか?転職経験のない方は特に判断が難しいのではないかと思います。
この記事では、転職を考えている看護師さんに向けて、求人情報の見るべきポイントや転職先の選び方を解説しています。もっと自分に合った職場や条件を探したいと思っている方のお力になれれば幸いです。
求人の概要・特徴
勤務形態、給与、勤務時間など、まずは基本的な条件が自分の希望に合っているかをチェックします。
教育体制や未経験者へのアピールポイント、待遇面のアピールポイントなど、病院・施設側が謳っているアピールしたい魅力・ポイントも併せて確認します。
勤務形態・勤務時間
2交代制、3交代制、日勤のみ、夜勤のみなど、希望の働き方・勤務時間に合っているかをチェックします。また、各シフトの勤務時間が30分ほど重なっていれば、申し送りの時間がしっかり設定されていることがわかります。
給与・賞与
基本給や夜勤手当など給与の内訳、手取り額、昇給・賞与の回数や額などを確認します。夜勤手当や残業代がどのくらい含まれているかを考慮するのが大切です。
モデル給与が高いか安いか判断する基準
求人情報にモデル給与が提示されている場合は、看護師の年代別平均収入と比較して考えてみると良いです。
年齢 | 平均月収 | |
---|---|---|
男性 | 女性 | |
20~24歳 | 約27.8万円 | 約29.7万円 |
25~29歳 | 約33.0万円 | 約33.4万円 |
30~34歳 | 約36.0万円 | 約32.8万円 |
35~39歳 | 約36.8万円 | 約34.3万円 |
40~44歳 | 約38.5万円 | 約35.7万円 |
45~49歳 | 約40.0万円 | 約38.4万円 |
50~54歳 | 約41.1万円 | 約38.2万円 |
55~59歳 | 約36.5万円 | 約39.3万円 |
60~64歳 | 約33.1万円 | 約34.5万円 |
65~69歳 | 約26.6万円 | 約29.1万円 |
手当の詳細
通勤手当、資格手当、交代勤務手当、役職手当、オンコール手当など、どんな手当があるかを確認します。特に、夜勤手当の額は要チェックです。
その他、入職に伴い引越し手当が支給されるところもあります。一人暮らしの場合、家賃手当がないと痛手ですよね。
応募資格
経験年数の条件、未経験やブランクがある場合の記載などを確認します。経験年数はあくまで目安として記載されている場合が多いので、気になる求人があれば問い合わせてみるのも良いです。
職場の環境、仕事内容
予定の配属部署や業務の種類、スタッフ数や病床数、電子カルテの有無などを確認します。職場環境の詳細は、転職サイトなどのサービスを利用するとより詳しい情報を得られる場合があります。
病院以外の転職先の場合、例えばクリニックであれば、院内の清掃や事務仕事など看護職として以外の仕事がどれくらい含まれるかもチェックしておくと良いです。
休日・残業・夜勤
年間の休日日数、有給休暇・育児休業の取得実績、月の残業・夜勤の回数などを確認します。有給は付与日数だけでなく、実際の取得率も要チェックです。
年間休日数の目安は?
年間休日数の全国平均は114日です。年間休日数が110日を下回るとタイト、120日以上あると私生活が充実すると言われています。
有給休暇消化率
法改正により、現在は年間5日間は必ず有給を取らなければいけない決まりになっています。有休消化率は近年増加傾向ではありますが、希望通りに有給が取れるかは確認が必要です。
待遇・福利厚生
退職金制度の有無と支給条件、社会保険の完備、看護師寮や院内保育所、資格取得の支援制度など、ライフステージやキャリアプランが変化しても働きやすそうな職場かどうかをチェックします。
これがあると一般的に「福利厚生が良い」と言う、人気の福利厚生はこちら💁♀️
- 食堂がある(食事提供がある)
- 院内保育園がある
- 看護師寮がある
- 夏季休暇がある
- 医療費の控除
- 社員旅行がある
- 健康診断が法定外項目も無料
求人票に記載がないが気になるポイント
人間関係や職場の雰囲気、教育・研修の内容や評価制度、残業の実態や夜勤の負担など、求人票だけではわからないこともあります。気になる病院や施設があれば、ホームページや口コミサイト、転職サイトなどからも情報収集すると良いです。また、病院見学や面接で直接確認することも大切です。
まとめ
良い転職先を見つけるには、情報をたくさん集めることが大切です。求人情報はできる限りたくさん見て比較をしましょう。失敗しない転職活動のポイントは「情報収集」と言っても過言ではありません。上記した求人情報の見方や選び方を参考に、自分に合った転職先候補を見つけてください。
情報収集が苦手な方・時間がないという方・効率よく転職活動がしたいという方は、転職サイトを利用してみるのも良い方法です。転職のための情報提供やサポートを受けることができます。